計数工学科 - 進振り前に知りたいこと

実は、私は2024年度計数工学科進学予定*1の学生です。

 

計数工学科を進振りで選択することを考えている人向けに、様々な情報を書いていきます。

 

履修・時間割について

以下に記すことは基本的に2023年4月発行の工学部便覧(工学部の規則などが書かれた資料)を参照して書かれたものです。みなさんが進学した際の状況と異なる場合があります。また、工学部の他の学科の履修について知りたい方は、その学科の先輩に工学部便覧のpdfなどを送ってもらうと良いでしょう*2

また、計数工学科に進学したあとには、必ずご自身で工学部便覧を確認してください。以下の内容に誤りがないように努めますが、誤りがあった場合、あるいは年度が変わり制度が変容した場合には留年の危機に陥るかもしれません。

 

計数工学科でどのようなことが学べるかは、おおよそホームページを見ればわかるでしょう。

www.keisu.t.u-tokyo.ac.jp

それぞれの科目でどのようなことを勉強するかは、東京大学授業カタログで当該の授業を検索してシラバスなどを読めばよいでしょう。(基本的にはその年度のシラバスしか読めませんが、urlの末尾の 'year=' のあとの数字を変えれば過去のものも見れる場合があります。)

catalog.he.u-tokyo.ac.jp

あるいは、計数工学科の先輩が書いたブログなども参考になるでしょう。

しかし、どこを見ても時間割表に書いてある謎のアルファベットの意味は書いてありません。

 

実は、これは卒業単位認定におけるその単位の扱われ方を表しています。

工学部で開講されている科目は、各学科ごとにいくつかのラベル付けがされています。計数工学科では、工学部(や他の学部)で開講されている科目に以下の8種類のラベル付けをしています。

 

◎ - 必修

K, A, B, C - 限定選択科目の区分(後で説明)

※ - 標準選択
無印 - (恐らく)上の時間割表にない工学部の科目

他学部開講科目

 

必修科目は、文字通り必修の科目です。卒業までに必ず単位を取得する必要があります。

限定選択科目は、卒業において重要な選択科目です。例えば、数理コースではK系列を6単位以上、A系列を8単位以上、B系列を14単位以上、C系列を15単位以上取得する必要があり、システムコースではK系列を6単位以上、K系列とA系列を合わせて14単位以上、K系列とA系列とB系列をあわせて30単位以上、K系列とA系列とB系列とC系列をあわせて48単位以上取得する必要があります。

標準選択科目と工学部の他の学科で開講されている科目には、卒業単位の扱い上の差は(恐らく)ありません。これらの科目は、卒業単位に無制限で加算されます。

他学部の科目を履修して単位を取得した場合、計数工学科では*3自動的に他学部で取得した最初の10単位までが卒業単位として参入されます。

以上、様々な単位を計上して90単位に達することが卒業要件です。

なお、必要な単位数などはすべて2023年度進学の学生に適用されるものを参考にしています。

また、上掲の時間割表では B/C といった表記のされ方をしていますが、これは数理コースではB、システムコースではCの扱いをされる単位であることを表しています。コースごとに、必要な単位数のみでなく取るべき単位の種類までもが変わってくるということですね。

 

2年Aセメスターの科目のうち、必修科目とK系列の科目(Komaba の頭文字でしょう)は重要です。K系列の科目は8単位しかないのに6単位以上取ることが要求されているので、実質必修と考えて良いでしょう。これらの科目を落とした場合、いわゆる駒バック*4をする必要が生じます。

 

ただ、前年度不可になった科目は、次年度別の科目と一緒に同じ時間に重複履修することが可能なので、授業に行かず単位を取る気概があれば単位を落としても問題がないかもしれませんね。*5

*1:進学振り分けの内定取り消しや心変わりの可能性があるため

*2:なんで公開しないんでしょうか?本当に

*3:他の学科では学科長の承認を得る必要があったりするようです。

*4:本郷キャンパスの学生なのに、過去に落とした単位を履修するため駒場に通うこと

*5:だめな考え方ですね